*ストーリー*
昭和40年の福島県いわき市。石油が石炭に取って代わり、失業者が大量に出ている炭鉱の町を救おうと地元の資源(温泉)を利用した常磐ハワイアンセンターの建設が予定される。
炭鉱娘のフラダンス指導者として東京から招かれた平山まどか(松雪泰子)だが、東京から落ちぶれてきてしまった感があり、投げやりで乗り気ではない。炭鉱で働く者たちも「こんな寒いところで何がハワイだ!」と大反対。集まった炭鉱娘もたったの4人。さぁ、どうなる?
見る前の私のイメージとしては「スィングガールズ」。
女の子たちが元気にがんばって、ちょっと泣いたり笑ったり、
最後にはちょと元気になれる映画。
でも、なんだかもっとずっと良かったな。
なげやりだった松雪泰子がどんどんステキな『先生』になっていき、フラガールの娘を殴った父親を追いかけて男湯に乗り込むところもかっこ良かった。この映画を撮るときに監督に「ダンサーの身体になってきてください」と言われたそうだが、映画の中の松雪は、紛れもなくダンサーだった。
それから、フラガールのリーダーをつとめる蒼井優。素朴ないわきっ子の、意地っ張りだけどまっすぐなところがせつないくらいだった。最後には本当にプロみたいな美しいフラを見せてくれる。
それからやっぱりこの映画を見て「踊りの力」っていうのを感じた。あの踊りは本物だった。だからここまで訴えてくるものがあるんだと思う。
あぁ、私もフラガールになりたいな。・・・ってもうガールじゃないだろ!(一人つっ込み)
常磐ハワイアンセンターにこんな歴史があったなんて、ちょっとステキ。今はスパリゾートハワイアンズって言うみたいだけど、一回行ってみたくなった。
松雪演じる平山先生は70歳を過ぎた今も現役ではフラダンスの指導をしているそうだ。
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by asadoricite
| 2006-10-02 17:50
| 心にのこる